何気ない日々の暮らしにやさしく寄り添ううつわを作られているkaoriさん。制作のことなどお話を伺いました。
「個展を見に行って、作家の方とお会いしたのが大きなきっかけになりました。好きなもの・ことを仕事にしてもいいのかな…と。」
もともと陶芸作品が好きだった東香織さん。個展に行った時作家さんに“好きなら自分でやってみれば“とかけられた言葉をきっかけに陶芸の道に進まれます。
山路和夫陶房での約2年間修行後、茨城県窯業指導所で成型や釉薬を学び馬場浩二氏に師事。2008年に茨城県笠間で独立。出産を機に一時期制作をお休みしていた東さんでしたが、色々な人たちに作品を見てもらいたいと思うようになり、公募展に出品するようになります。貝をモチーフにしたやわらかでやさしい風合いの作品などで数々受賞歴がある東さんですが、コロナ禍をきっかけにおうち時間を楽しめる、シンプルな暮らしのうつわをkaoriとして制作をスタートします。
「毎日の食事を楽しんでもらえるようシンプルで使いやすいうつわをコンセプトとしています。具体的にはお料理の邪魔をせず、手に取るものは軽さを出すなどです。そして少しのエッセンスとなるよう自分の好きなとりやきのこ、洋梨などをプラスしています。」とKaoriさん。
思わず心惹かれてしまう愛らしいキノコやとりたち。静かな湖や森で偶然見かけた時のようなウキウキするトキメキ。見ているだけで思わず笑みが溢れます。
「柔らかなフォルムやラインが好きなのでその辺りは自分の感覚で。惹かれる植物や生物は図鑑を見たりすることもあります。」
温かみのある白がお料理をより美味しそうに見せてくれます。
制作時の窯詰め。パズルのように組み合わせて。
美味しいごはんを食べる 美味しくおやつを食べる ほっと一息つきたい時の”シンプルなうつわづくり”を大切に、日々作陶されています。
手作りのぬくもりが伝わる暮らしのうつわは、心を暖かく日常を豊かに、そして小さな遊び心が楽しいひと時を約束してくれそうです。
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