丹波焼のふるさとでもある兵庫県丹波篠山市で作陶している市野耕(いちのこう)さんのうつわの取り扱いをさせていただけることになりました。制作のことなど色々とお話を伺いました!
「小学校のクラスの中に窯元のこどもが何人もいたり、何か作って裏山にある登り窯で年に一度焼く授業などありました。プラスティックとか量産品の器がない中での生活が当たり前で、気がつくと小さい頃から家の食卓にはいろんな作家さんの陶器、
丹波焼は瀬戸、常滑、信楽、備前、越前とともに中世から現代まで生産が続く日本六古窯の一つです。その発祥は平安時代末期から鎌倉時代のはじめといわれ約850年の歴史があります。そんな産地ならではのエピソードに量産品王国の埼玉育ちの店主(妻)にはとっても興味をそそられるお話でした。市野さんご自身も実家が窯元さんで陶芸がとても身近にある環境でした。高校で進路を考えた時、やきものをやりたいという思いは自然の流れだったのかもしれません。
“すこしだけ陶芸をするつもり”で京都
今でも少しずつ好きな作家さんの器を集めていて楽しいんでいる市野さん。ちなみに奥様も陶芸家でいらっしゃいます。作ることはもとより、うつわ好きでもある作り手さんだからこそお料理がグッと映え、食卓に馴染むようなうつわを生みだしているのだとわかります。
さて、素敵なうつわのご紹介です!
「制作のときに思っているのは、1番は料理が主役になり食卓に馴染むというところでしょうか。あとは、
彩色灰釉は形を表現しやすいとのこと。例えば輪花小鉢でいえば、
トルコブルーは他と比べ流れやすい釉薬なので、葉紋模様の中に溜まった釉薬の綺麗さに魅了されます。
葉紋模様を彫る時の土の硬さとタイミングに気をつけ一つ一つ丁寧に。釉薬の種類によって流れ方など特徴も違うためも掘り方の深さを調整しています。
マンガン釉は使うと少しツヤが出て色味が変わります。
2021年には松山から地元の丹波に戻り作陶を始めた市野さん。
「丹波は田舎でやきものをつくる環境にはいいです。あとまだまだ僕は関わることが少ないですが、
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