加藤さんはご両親が陶芸家だったこともあり、子供のころから粘土で何か作るということは自然なことだったそうです。陶芸家になろうと思い始めてからは京都で勉強するための資金作りなど準備を始め、念願叶って京都の陶芸の学校や製陶所勤務で経験を積まれ造形力を磨かれます。
陶芸の伝統的な技法である''イッチン''は、やわらかくした粘土をスポイトのような道具で絞り出して描く技法です。加藤さんの作品の魅力でもある繊細な絵付けは、イッチン技法を用い、ふんわりとしたやわらかな印象の独自の世界観を表現しています。
「元々イッチンという技法に惹かれて、
決して華美ではない素朴な草木たち。木苺やラベンダー、ミモザやすずらん、コスモスなど、可愛らしさとどこか儚さが感じられるモチーフ。実際の草木よりも少し物語の中のような、寓話的なイメージにしたいと思って描いているそうです。
素地は落ち着きのあるアイボリー色。余白の美も心地よく感じる、控えめな美しい絵付けが引き立ちます。
「絵柄草木の少し儚げでファンタジックな感じの淡い色彩が自然と出るように、また
ご自分のイメージに近づくよう手間と時間を惜しみまず、丁寧に作陶されています。
加藤さんとお会いしたのでは信楽で行われる作家市でした。
宮城県の海の街で生まれ育ったの加藤さん。偶然にも店主夫婦(妻)の母も宮城県だったこともあり、店主も宮城県生まれ。初めてお話した時からお話が弾んでしまいました。加藤さんご自身の雰囲気も清楚で素敵な方で作品のイメージと重なります。
「何か現実で嫌なことがあったとしても、
磁器のうつわですので吸水性は陶器と比べてあまりなく、また作家さん側で制作時に撥水加工をしているので、ご利用前の'’目止め''の必要はありません。そのまま気兼ねなくご利用くださいませ。ただ、繊細な装飾なので手洗いをオススメいたします。
絵や器の形は、和でも洋でも中華でも使っていただけるように、
「暮らしに馴染む器でありながら、日常を少しだけ特別なものに出来たら...使う方が心が落ち着いたり、嬉しくなるような、
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