愛知県常滑市でとっても可愛らしい箸置きや小皿を制作されている辻本路さん。制作や作品のことなどお話を伺わせていただきました!
兵庫県神戸生まれの辻本さんと陶芸との出会いは、美術の勉強で専門を決める際に、立体的なものを作ることが好きだったこともあり、陶芸コースを選択されたことから始まります。正直それまであまり陶芸の事は詳しくなかったそうです。京都の美術短大ではアートオブジェなどを制作。その後、故 荒木高子氏に師事。常滑市立陶芸研究所でも学ばれ、現在は常滑にて制作活動をされています。
「常滑はそこかしこに身近にやきものがある、ブラブラと路上観察散歩が面白い街です。陶芸家もたくさん住んでいるので、陶芸をするにはとてもよいところです。」
常滑(とこなめ)は急須で有名な常滑焼の産地でもありますが、実は個人作家さんも多く住んでいるところでもあります。外から移住し作陶活動をしている作り手さんも多く、海の街ということもあり明るくのんびりとした雰囲気がします。作家さんの作品を販売するお洒落なお店や食べ物屋さんなどもあり、店主も大好きな街のひとつでもあります。(機会があったら是非訪ねてただきたいお勧めの場所です!)
辻本さんといえば箸置き。個性的で魅力ある作品には多くのファンに支持されています。
「箸置きを作り始めたのは、もとから小さなものを作るのが好きで、日々の暮らしの中で使えるものということで作り始めました。」と辻本さん。
制作するときには、''小さな作品だからこそ、空間的な広がりが感じられるように意識している’’とのこと。カタチはもとより、そこにあるだけで意識的にも飛躍しそうな楽しい世界観が感じられるものばかりです。
可憐なリボンの箸置きの制作時の風景:形成時
素焼き焼成後:並んでる姿にほっこり。
完成品下:
陶器の柔らかな風合いがとってもお洒落ですね!
思わずみているだけでもウフフと笑みがこぼれてしまいそう。テーブルの素敵なアクセントに。
プレッシェルの優雅な曲線は、お正月やハレの日にもぴったりです。
お花畑のような華やかさ。ひとつひとつ丁寧に制作され、手仕事のあとがやさしく残っています。
「白い小皿は食器用シリコンを掛けてはありますが、お醤油など入れっぱなしにすると染みになりやすいです。また、新聞紙のインク移りなどもする場合がありますので、気になる方は気を付けて使用してください。」とアドバイス頂きました。
今後制作してみたいものは?と伺ったところ、
「時間がかかるかもしれないですが、お茶の道具を作っていけたらなと思っています。」と教えてくださいました。また学生時代から作られているきのこシリーズは長く細く続けていきたいそうです。
これからも辻本さんらしいホッコリするような素敵な作品楽しみしてますね!
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