美濃焼は岐阜県の南東部(土岐市、多治見市、瑞浪市、可児市)で製作される陶磁器の総称です。東濃地方は日本最大の陶磁器生産拠点であり、中でも土岐市は日本のやきもの全体のシェア50%以上を誇る生産日本一の町として知られています。製品の細分化、分業化が進んだことにより、各地域で専門分けがされ、ひとつひとつの技術が向上。美濃焼が全国的に知れ渡り流通し、食器類の一大産地となりました。1978年には、通商産業省(現経済産業省)の伝統的工芸品に認定されています。
美濃での焼き物の歴史は古く、平安時代には灰からとる釉、灰釉(かいゆう・はいゆう)や白山茶碗(やまちゃわん・やまじゃわん)が焼かれていたとのこと。安土桃山時代には瀬戸から陶工が流れ、茶の湯の発達とともに黄瀬戸・瀬戸黒・志野・織部の四様式が生まれました。
美濃焼の歴史と共に..
創業100年 カネコ小兵製陶所さんのうつわ
大正10年(1921年)に岐阜県土岐郡下石町阿庄(おろしちょうあしょう)の山の上で伊藤小兵(こひょう)さんが「カネコ製陶所」を創業。下石町は昔から流し込み成形に合った陶土が採れたこともあり、登り窯で主に神仏具を制作していました。
時は流れ2代目伊藤皓美さんの時代。高度経済成長期の好景気の中、居酒屋やお料理屋さんで使用する徳利を得意の流し込み成形で作成。その生産数量は、当時の生産量日本一となり「徳利の小兵さん」と呼ばれるまでに。
現在は3代目の伊藤克紀さんが窯を引き継ぎ、美濃焼の伝統と歴史を守りながら新しい美濃焼を生みだしています。
今回当店で取り扱いしているリンカシリーズは、NYのインテリアデザイン界の巨匠「Roman and Williams(ローマン&ウイリアム)」とダブルネームで手掛け「Rinka」としてニューヨーカーの間で人気に火が付きました。今秋には、ロンドンの老舗百貨店LIBERTY(リバティ)でも取り扱いされるなど、アメリカやヨーロッパに人気が広がっています。
磁器なのに陶器のようなあたたかな味わいは、職人さんがひとつひとつ手で仕上げているから。窯の温度は約1,300度で丸一日かけて焼き上げます。季節や気候などの変化を経験のある作り手が微調整をし丁寧に作り上げています。
電子レンジ(温め程度)と食洗器が使えるから、忙しい毎日を送られている方にはうれしいですね!
和食器なのに洋風なコーディネイトにもばっちり。やわらかい風合いの白いうつわはどんな食器とも合います。
美濃焼の歴史と伝統を大切にしながら、毎日の暮らしに「小さな幸せ」を届けられるようなモノづくりをされているカネコ小兵製陶所さん。世界にもたくさんの愛用者がいる素敵なうつわで、ちょっと気持ちが上がる楽しいおうちごはんはいかがでしょうか。
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