千葉県流山市で手作りのあたたかさが残るうつわを制作されている庄司理恵さん。作品作りのことなどお話を伺いました。
「陶芸は子供のころから親に陶器市に連れて行ってもらっていて、大学で学ぶうちにどんどんはまっていったという感じです。100%思った通りには仕上がらないのが面白いところであ
ひとつひとつのこちらの問いに丁寧にお答えになる庄司さん。シンプルでありながら手作りならではの表情豊かな作品は、崇高な美しさを宿しているようで、目にした時にじんわりと心に染み入る感覚を覚えます。
繊細な貫入とやさしげな焼き色が魅力的のわら灰のうつわ。その名の通りワラの灰を原料にしています。
ベースの土に泥状の土をかけ、焼いた時に収縮率に差があるので、泥状の部分にだけ貫入(ひび)が入ります。泥が濃ければ貫入が派手に入り、薄ければおとなしい表情になるそうです。
パンや焼き菓子、料理でも ''こんがり'' したものがお好きだという庄司さん。
「知らず知らずのうちに自分のうつわにもそれを求めているな~と思ったこともあります。うつわ自体を食べる訳ではないんです
こっくりとした色合いの黒は、顔料で黒く色づけた後、釉薬を掛けています。
テーブルのアクセントにもなる''アーモンドボウル''
白い部分は泥状の土をかけ、茶色の部分の色はベースの土を生かすため、泥状の土がかからないようマスキング。釉
制作するときには''使い勝手が良いこと''をまず念頭に置いているという庄司さん。''すべてのアイテムではありませんが、出来るだけ色々な食べ物に合わせられる
お料理を盛った時に、お料理もうつわも一番魅力的に見える作品たちは、毎日の暮らしにそっと寄り添ってくれる心強い相棒のようです。
庄司理恵さんの取り扱い作品一覧 こちら