初めて冨部さんの作品を拝見した時、その美しさと表情豊かな作品に思わずふぅ~と声をもらして魅入ってしまいました。まず手に取ったときの軽さに驚かされます。うす作りの作品は京都で生活するようになり、繊細なお料理に似合う器に惹かれたからだそうです。
「うつわはあくまでも料理を食するための道具と考えています。ですので
成形方法は轆轤とタタラ成形で制作。作品によって使い分けて作られているそうです。
冨部さんの粉引きは落ち着きのある少しくすんだ緑がかったような色合いです。胎土に白い土を施し釉薬をかけます。釉薬を味わい深い色合いがでるように調整しているそうです。
鉄釉はまるで金属のようなマットな風合いでシックでかっこいい雰囲気ですが土のあたたかみも感じられ、お料理の色味をぐっと引き立ててくれます。釉薬のかけ方により色味の変化を表現しています。
豆皿の輪花はテーブルコーディネートのアクセントにもぴったりです。
日々の暮らしに気兼ねなく使って欲しいという作り手さんの思いもあり、粉引きは電子レンジはOKとなってますが、薄作りの大変繊細なうつわなのであたため程度にしていただければと思います。(これは繊細な手作りのうつわである、作家さんのうつわ全般に言えます。)尚、鉄釉は金属が入っている為、電子レンジはご利用不可となりますのでお気をつけくださいね。
信楽で行われる作家市。全国から選ばれた作家さん達が出店されています。冨部さんとはこのクラフトフェアでお会いしました。
素敵な作品たちに多くの人たちが足を止めて見入っていました。
学生の時は立体を学んでいたそうですが、
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