栃木県の益子と同様に焼き物の産地として有名な茨城県の笠間市。以前は同じ文化圏だったことから「かさましこ」と呼ばれ、昔から日常生活に使用するうつわや甕(かめ)などが笠間焼として作られてきました。現在では若手作家からベテランまで日本全国から色々なスタイルの作家や窯元が工房を構えています。毎年GWに開かれる笠間の陶炎祭は約50万人もの人が訪れる人気陶器市。町のあちこちに陶にまつわるお店やおしゃれなカフェやレストランも点在し、イベントや企画展などが開催されていて焼き物好きにはとってもたまらない街です。
しののめ窯は笠間を拠点に制作活動をしているご主人の慎一さん、奥様のあかねさんご夫婦のユニットです。窯の屋号の「しののめ」は地元出身のあかねさんのおじいさまが、日は東から登ることから、上がり調子になるようにという願いを込め、「明け方に東の方にたなびく雲=東雲(しののめ)」と命名してくれたのだそうです。
当店では、可愛い絵付けが特徴の奥様の鈴木あかねさんの作品を取り扱いさせて頂いてます。
土は美濃土を使用。窯はガス窯で焼いています。笠間には優秀な窯屋さんもいて作り手はとても助かっているとおっしゃってました。すべて手作業での絵付なので、ひとつひとつ僅かな違いがあり、手描きならではのあたたかさが感じられます。
色合いが明るく楽しい絵柄は、お部屋がパッと華やぎますね。
リムに手仕事の味わいが感じられる中皿たち。見ているだけでワクワクします!
釉薬については、ご主人の慎一さんが知識があり詳しいので色々と相談して作成しているそうです。かかり具合やマットのしっとりした風合いがほっこりとした優しいふんいきを出しています。
乙女心をくすぐる愛らしい木の実のモチーフが気分も上げてくれそうです。
おにぎり皿で有名なあかねさんですが、絵本の世界のような明るく元気になる作品は見る人を笑顔にしてくれます。あかねさんは日本の「かわいい文化」を海外の人たちにも広められたら嬉しいとおっしゃってました。これからも思わずキュンといるような作品楽しみにしてますね!
しののめ窯さんのうつわはこちら