生活にそっと優しく寄り添うように - 岡村朝子-

神奈川県平塚市の長閑な田園風景が広がる中にある岡村工房。

出縄地区の少し丘を上がったところにある工房には、伺った日もぽかぽかした畑やさわやかな木々の緑が大きな窓一面に見えていました。今思い出しても気持ちがほっとするような穏やかな空間です。

岡村工房さん


「出縄は有名な彫刻家の方がいて、創作に共鳴し一緒に制作をする若者たちが集まっていたそうです。父もその一人でした。」

現在工房のあるまさにその場所が、そういった若い芸術家の人たちが寝泊まりをし、創作活動をしていたところで、2年前に一番奥の見晴らしの良いこちらの棟を買取り、リノベーションして現在のカタチとなりました。岡村さんは、この工房で、お父様の昭男さんと弟さんで同じく陶芸家の友太郎さんとご一緒に、陶芸教室を営みながら作家活動をされています。

岡村工房
岡村朝子さんの工房


ロクロは6台。作業スペースも広々。

岡村工房の様子
岡村工房訪問


ゆっくりとした時間の流れを感じる空間です。

岡村朝子さんの工房


岡村さんの仕事部屋。こちらも広々とした窓からの穏やかな景色に癒されます。

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小さな頃からお母さまがやっている造形教室に出入りし、絵を描いたり創作したりすることが好きだったそうですが、陶芸は身近にありすぎていたこともあり、正直あまり興味はなかったそうです。そんな岡村さんでしたが、武蔵野美術大学の
造形学部工芸工業デザイン学科でデザインを学ぶうち、''やっぱり手を動かすことがしたい''と思うようになります。大学卒業後陶芸を始め、教員資格資格を取り美術の先生に。

「先生になったんですが、どうしても美術に点数をつけることが苦手で...。そういう気持ちがずっとあったという感じがします。その中で二人展など創作活動は続けていました。」

色々なタイミングが重なり満を持して約2年前独立。今はその決断が正しかったと思うとおっしゃってました。

「決心しちゃうと物事は動くものですよね。」と柔らかにほほ笑む岡村さんでした。


岡村さんの雰囲気そのままにホンワカ、ホッコリする優しい印象の作品たち。

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土は信楽の土を使用。土の風合いを生かすことを意識して制作されています。
お皿は耐熱の土なので熱さにも強いそうです。(※カップ類は耐熱の土ではありません。)

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メラミンスポンジにベンガラをつけて、ハンコのように押していきます。
還元焼成で焼いているので、ふわっとした豊かな印象に。

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こちらは素地の色味を生かし愛らしいデザイン。

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「このカップでコーヒーを飲んだら癒されるなぁ..このお茶碗でご飯を食べたら美味しいなぁ..」など日々の暮らしが少しでも豊かに感じられるようにという想いを込めて作られています。


今後は一つ一つの作品に個性が出るようなものをメインで作っていきたいとお話されていました、また陶芸だけでなく、布にデザインを落とし込んだりなど、色々なことに挑戦してみたいそうです。ますますのご活躍楽しみにしてますね!


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