手仕事の温もりに包まれた優しい質感が魅力の金成潤子さんの作品を取り扱いさせていただくことになりました。愛知県常滑の工房でお話を伺いました。
ご挨拶に伺ったのはある晴れた冬の日でした。まだ紅葉が美しく残る季節に、金成さんの素敵なお庭を見せて頂きました。
「やることがいっぱいあるのに、ここにいると気がつくと時間が経ってしまってます。」とお茶目にほほ笑む金成さん。草花の息吹が感じられ心がほっこり安らぐような空間です。そして古民家の前にあるもう一つのお庭の中に、作品の雰囲気そのもののような可愛らしい工房と窯があり、そこで金成さんは日々作陶されています。
工房の中はお花や草花に囲まれ愛らしい作品たちが見守ってくれています。思わずワクワク楽しくなってしまいます!
窯はガス窯を利用。''小さい窯ですが、自分にはちょうどいい感じ''とのこと。
可愛らしいお手伝いさんが登場!
ドライフラワーやお花と一緒に作品が飾られ、ほっと心が落ち着く雰囲気の作業場です。
京都生まれの金成さんは、お父さまのお仕事の関係で小さな頃は神奈川や北海道などで過ごされたそう。そして東京でのOL時代北海道へ帰省した際に、お父さまが陶芸をしていたこともあり、陶芸教室に何気なく行ったのが陶芸を始めるきっかけとなりました。
その後、北海道立工業試験場にて1年間学ばれた後には愛知県瀬戸市に。そしてファンであったある陶芸家の先生に常滑の陶芸教室を紹介される機会を得て常滑にくることになります。
「常滑のひとはいい人が多くて。海の近くだからかもしれないですが、おおらかな人たちが多いんです。外から来た作家仲間もお年を召した方から若い方まで本当にそんな感じの人が多くて気に入っています。」と金成さん。
お話しているとみずみずしい感性と繊細さが作品に反映されているのが分かります。
さて、作品のご紹介です!
土は信楽の土を使用。ポットの口のみロクロで制作され、それ以外は粘土を板状にしてカタチを作っていく''たたら作り‘‘か、土をひも状にして上に積み上げていく‘‘手び練り‘‘でひとつひとつ仕上げています。なるべく手作りならではの手跡を残すように制作されています。
手び練りならではの手に持った時のフィット感。
半マット釉が施されていて、土のやさしさが残っています。
とっても汚れがつきやすいわけではないですが、土物なので経年変化はあります。月日とともに味わいあるものになっていく様子も楽しんでくださいね!
ひとつとして同じものはない、手描き感を大切に。
使う人の時間が楽しくなるようにという願いを込めて作陶されています。
(金成さん、この度はお邪魔させていただきありがとうございます!またゆっくりお会いできる人日を楽しみにしております。)
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