波佐見焼の窯元 和山さんの工房でお話を伺いました!
和山窯は、現在の社長の廣田和樹さんのお父様が昭和42年に創業。
今は2代目の和樹さんが社長、お姉さまが経理を担当され窯を運営されています。
「実は波佐見焼は、つい最近まで同じ生産圏だった有田焼や伊万里焼として流通していました。海のない有田や波佐見は伊万里港や佐世保から船で輸送していたわけです。」と廣田さん。
日本国内にのみならず海外にも輸出が盛んにおこなわれ、一大産地として栄えていましたが、2002年の産地偽装問題を背景に産地表示の厳格化が求められ「波佐見焼」の名称で売り出すことになります。
その後、ブランド化は見事に成功。昨今ではモダンでおしゃれな日常使いの器として、波佐見焼は大変人気がある焼き物となっています。実際に有田焼として売られていたくらいなので、波佐見焼は高い品質のものということもありますが、廣田さんのような若い経営者の方々が活躍し、新しい考えや人を受け入れ、取り組んでいく柔軟な風土故だということも分かります。
工場を見学させていただきました!
波佐見町の折敷瀬郷にある工場のお隣りには、産地らしい交番が!
表札も焼き物で素敵ですね。
なるべく機械化を進めているようですが、それでも手作業の部分も多々あるそうです。
商品によって、職人さんがひとつひとつ丁寧に絵付けをされています。
ゴムのような素材に器を押し付けてプリントする機械。
動きがユーモラスで不思議な様子をずっと見てしまいました(汗)
器のカタチによって、押し付けるカタの部分を変えます。
こちらはなんと大きな窯!
ベルトコンベアーで約4時間かけて移動しながら焼いていきます。
OEM制作もたくさんされている窯元さんなので、あの某有名企業の器もここで作られているんだ~と楽しく見学させていただきました!
工房の隣にはショールームとアウトレットストアもあり、お買い物することも出来ます。
さて、今回当店が取り扱いする商品のご紹介です!
「フラワーパレード」シリーズの姉妹品として誕生した「レリーフフラワーパレード」
美しいつやつやした表面にレリーフが彫刻のように浮かび上がっています。
和山さんは日本のワビさびや寂寞とした心情。伝統をまもる文化を表現したいと日々商品づくりに取り組んでいらっしゃいます。
毎日の朝食のパン皿やワンプレートとしても大活躍しそうですね!
落ち着いた色合いは見ていて心和まされます。
グラタンボウル。もちろん、耐熱の器としても使えますが、スープボウルやサラダなどにも。
町全体が分業(型屋、生地屋、窯元など)のプロフェッショナル集団で成り立っている波佐見町。その中で、窯元ごとに個性ある作品を作られています。
和山さんは、コンセプトでもある毎日の食卓が楽しくなるような、そして食事によって人の''和''ができ、人々が''和む''ような器づくりを目指され、日々器作りをされています。
(和山さん この度はお忙しいところありがとうございました!)
波佐見焼 和山の商品はこちら
►波佐見焼の歴史&やきもの産地散策(波佐見町)はこちら